ずいぶん前のものなのですが、平成20年度の厚生労働省の地域移行に関する研究プロジェクトに声をかけていただき、就学前のお子さんを対象にした知的障害児通園施設(現在は児童発達支援センター)「つくしんぼ学級」の卒園生で、20歳以上になっている方の保護者の方々を対象にアンケート調査を行ったことがあります。平成21年3月に報告書(非売品)が刊行されているのですが、多少の学会発表をした程度で商業誌などには報告しなかったので、現在は入手しにくくなっていると思います。平成20年の古い調査で、現在は状況が変化しているところもあるのですが、今でもそれなりに意味のある部分もあるかと思いますので、アップしておきます。
他の先生方の研究はかなり参考になるものが多く、総説を書くときに引用させていただいたりしていました。報告書の研究論文一覧をご紹介しておきます。(研究者の所属は当時のものです)
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I 総括研究報告書
障害者の地域生活移行を推進するためのいくつかの課題についての調査研究事業
研究代表者 加藤正仁(社会福祉法人 正夢の会)
II 分担研究報告書
発達障害者地域移行アンケート調査
研究者 市川宏伸(社会福祉法人 正夢の会)
就学前療育から学校教育へ
研究者 藤岡 宏(つばさ発達クリニック)
知的障害児通園施設卒園生の長期経過に関する調査
研究者 高橋和俊(ゆうあい会石川診療所)
「不登校を伴う発達障害」の調査研究
研究者 尾崎 ミオ(編集ライター/東京都自閉症協会)
発達障害者の医療機関受診の問題点に関する検討
研究者 大屋 滋(旭中央病院/千葉県自閉症協会)
「知的障害を伴う発達障害児者の医療」に関するアンケート調査
研究者 市川宏伸(社会福祉法人 正夢の会)
重度の知的障害を伴う自閉症者の地域移行の課題検討
研究者 関水 実(社会福祉法人横浜やまびこの里)
障害者の地域生活移行と住民意識の関係
研究者 岡田稔久(くまもと発達クリニック)
きょうだい支援に関する研究
研究者 田中恭子(益城病院子ども心療室)
発達障がい支援システムの構築~途切れのない支援を三重県の市町で実現する~
研究者 西田寿美(三重県立小児心療センターあすなろ学園)
英国における「地域生活移行」支援の例 英国自閉症協会の場合
研究者 内山登紀夫(大妻女子大学人間関係学部)
III 研究成果の刊行に関する一覧表
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こうしてみると、全文がPDF化されていれば…と思わずにはいられません。