60. 発達診療は「精神療法」なのか

前回のブログで、令和8年度の診療報酬改定で、非精神保健指定医による通院・在宅精神療法がこれまでの60/100に減額されることになったことについて書きました。 この改定が議論を呼んでいる背景には、小児科医などの非精神保健指…

31. 「モンスター・ペアレント」

私の職場、おしま地域療育センターは、支援のレベルという意味でも、地域への貢献という意味でも、まだまだたくさんの課題を抱えた未熟な施設です。でも、そんな弱小施設でも、私が誇りに思っていることがあります。その一つは、スタッフ…

30. 「できる人」の罠

「できる人」「優秀な人」と評価されることは、うれしいものです。努力が認められたように感じるでしょうし、さらにやる気が出るかもしれません。「自分は、できる」と感じることが、自分にとって大きな支えになることもあります。基本的…

28. 重要な原則ほど普遍性が高い

私は、難しい問題に突き当たったときには必ず一度「原則」に立ち返ってみることにしています。その場合、その原則がどれだけ幅広い状況に当てはまるか、という「原則の普遍性」を必ず考慮しています。 例をあげましょう。自閉症の人に対…

26. ソーシャルスキルは英会話と似ている

以前、このブログでConnie Kasariの論文について取り上げました。自閉症スペクトラムの小学生に対してソーシャルスキルトレーニングを行った場合と、周囲の子どもにピア・サポートの指導を行った場合では、前者では本人のソ…

25. 薬物療法の難しさ

私は外来で薬の処方をすることがあります。発達診療においては薬物療法が根本治療になることはほとんどなく、特定の問題に対する対症療法としての位置づけになります。たとえば、睡眠障がいや自傷行為、多動や注意集中の困難などです。薬…