31. 「モンスター・ペアレント」
私の職場、おしま地域療育センターは、支援のレベルという意味でも、地域への貢献という意味でも、まだまだたくさんの課題を抱えた未熟な施設です。でも、そんな弱小施設でも、私が誇りに思っていることがあります。その一つは、スタッフ…
私の職場、おしま地域療育センターは、支援のレベルという意味でも、地域への貢献という意味でも、まだまだたくさんの課題を抱えた未熟な施設です。でも、そんな弱小施設でも、私が誇りに思っていることがあります。その一つは、スタッフ…
「できる人」「優秀な人」と評価されることは、うれしいものです。努力が認められたように感じるでしょうし、さらにやる気が出るかもしれません。「自分は、できる」と感じることが、自分にとって大きな支えになることもあります。基本的…
今週、北海道新聞朝刊の一面に、国立病院機構八雲病院の解体、移転の記事が掲載されました。早ければ平成17年にも筋ジストロフィー部門を札幌へ、重症心身障がい部門を函館へという内容です。http://headlines.yah…
私は、難しい問題に突き当たったときには必ず一度「原則」に立ち返ってみることにしています。その場合、その原則がどれだけ幅広い状況に当てはまるか、という「原則の普遍性」を必ず考慮しています。 例をあげましょう。自閉症の人に対…
4月2日は、世界自閉症啓発デーでした。私は仲間とともに今年も啓発イベントの企画にかかわりました。 世界自閉症啓発デーや啓発イベントについては、様々な考え方や意見があります。もちろん必ずしも肯定的なものだけではなく、批判も…
以前、このブログでConnie Kasariの論文について取り上げました。自閉症スペクトラムの小学生に対してソーシャルスキルトレーニングを行った場合と、周囲の子どもにピア・サポートの指導を行った場合では、前者では本人のソ…
私は外来で薬の処方をすることがあります。発達診療においては薬物療法が根本治療になることはほとんどなく、特定の問題に対する対症療法としての位置づけになります。たとえば、睡眠障がいや自傷行為、多動や注意集中の困難などです。薬…
毎年4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」、それに続く4月2日~8日は「発達障がい啓発週間」です。4月2日とその近辺には、世界中でランドマークのブルーライトアップをはじめとした様々な啓発イベントが行われています。こ…
私は若い頃、いわゆる本の虫でした。特に夢中になったのはヘルマン・ヘッセでした。ヘッセの作品には大好きなものがたくさんあるのですが、特に私にとって特別な作品となり、何度も読み返したのが邦題「春の嵐」(原題「ゲルトルート」)…
私の知人に、大石守さんという薪ストーブ屋さんがいらっしゃいます。彼は文筆家でもあり、「ボラット」という地域のボランティア情報誌に、ユニークで自然体な生き方をされている人々を取材した「ナチュライフ スケッチ」という連載をさ…